道2
2013/05/31
「え?」
「今、何歳だっけ?」
「じゅう・・・はち・・です」
まだ手はほっぺたのまま。
挟まれてたままで上手く喋れない。
「昨日、お酒は飲んでないよね?」
視線が怖い
「飲んだ?」
・・・
「どっち?」
・・・
「怒るよ」
って、もう怒ってる・・・。
「の・・・んだ・・・」
「ちょっとだけ。あ、でも殆どはウーロン茶で」
語尾が消えかかる。
綺麗な大きな目に覗きこまれ、カッコよさと怖さで、いっそ気を失いたい。
「お仕置きな」
「えええ!!」
「ええ??じゃないだろ」
「ちゃんとやるんだろ?」
「はい」
てか、ほっぺた挟んでる手を放していただきたい・・。
「お前がちゃんとするなら、俺も真剣に面倒みる」
「真剣って事は、わかるな?」
わ、わかるような、わからないような・・・。というかわかりたくない。
あああ。もう考えたくない。この展開の行きつく先なんて
思考が止まる。
とりあえず、うなづいてみる。
「よし」
ポンポンと頭をなでられた。
「今日は留守番してろ。お酒飲んだお仕置きは明日」
「でも、今日は・・(楽しみにしてた、トップアイドルの振り付けの日)」
それに、お酒ちょっとくらいなら、別にたいしたことじゃないのに・・・。
と思うんだけどな。
「罰として外出禁止」
「お願いします。連れて行って下さい」
「お尻痛くて座ってられないだろ」
嫌だ。直紀さんの一番輝いている所を見れないなんて嫌だ
「大人しくしてます。お願いします」
「散歩連れてけ的なワンコみたいだな。でも駄目だ」
こいつが堪えるのは、俺の仕事に関われない事と、お仕置きだとわかって絶対的な力関係見せる為に
家に置いていく事にした。
「なんでもします。連れて行って下さい」
「なんでもするから」
「やだ。お願いします」
「彩花、駄目。今日は家にいなさい。返事は?」
「見捨てないで・・・」
ん?
「私の事、見捨ててどっかいっちゃったりしないで」
「ちゃんと、責任もって見るっていっただろ。部屋に行きなさい。この話は終わり」
お仕置き痛くっても、我慢して泣かなかった割には、半べそだったな。
泣いてもだめなものは、駄目。俺が言った事は必ず守らせる。
面倒だからと、彩花との距離間をあいまいにしてやり過ごそうとしてたが、
相手が真剣だと分かった以上、俺もちゃんと向き合う。
そうと決めた以上、
これからは厳しくする。
***
「彩花、行って来る。それから、今日は遅くなる」
「明日の朝、お酒飲んだ分はお仕置きな」
「彩花、部屋から出ておいで」
がちゃっとドアを開けた顔は、泣いてたのが分かる。
それでも、もしかしたら連れて行ってもらえると思ってるのか、部屋着じゃなくて
出掛けられるような服でいる所が若いな。
「いってらっしゃいは?」
「ワンコ顔してもダメ」
「直紀さんいってらっしゃい」
「よし」
頭をガシガシ撫でて、でかける。
「自分でお尻冷やしておいた方がいいぞ。明日またお仕置きなんだからな」
結局、泣かせてるな。俺。
まあ、嫌だったら、いつでも田舎に帰ってくれ。
~蓮の花~