アオ10
2015/04/25
「なんで、ナンパされて断らなかった?」
「ふーちゃんは俺の出番見たいからって言ってたのに、声かけられたら誰にでも良い顔する訳?」
まさか、甲斐くん、やきもちとか??
膝の上に乗せられて
ピンチの状態だけど、どーしよー、にやける
「返事は??」
やだー怒ってるぅー♪
「ちっ、違います。自分じゃ断りきれなくって、しつこくされたから、知美が断ってくれたら私も行かないって言うつもやだったし」
「ふーちゃん?」
「ふーちゃんは、自分でちゃんと決められる子なのに、人任せにするの?」
落ち着いた声。 ふゆこが悪い・・・よね。
「そーじゃなくて」
ふゆ、自分勝手だったかな?
一瞬思ったけど、言い返してしまう。
「結果はそーなってるよ。自分にちゃんと決断する力あるのに、それを明け渡して、か弱い振りなんてしてるなら俺は今後助けない」
「やだ」
「甲斐くんに嫌われたくない」
と言いながらお尻を手で隠す。
お尻を叩かれるんじゃないかと、条件反射。
お尻は叩かれなかったけど、
ゆっくり手を前に無言で戻された。ひどい。終わりじゃないの?もう、もうやだよ。
ああ。甲斐くんが私を叱っていたのは、
誰かのせいにしてたから?
「嫌いとかにはならないけど、守るのは、弱いから守るんじゃないよ。大切だから守る」
「嫌いとかにはならないけど、守るのは、弱いから守るんじゃないよ。大切だから守る」
「だから、『か弱私』を演出する必要は無い」
「もし、自分の意思で約束守らない悪さしたらガッツリ叱るし」
大切だから守る!だって!
その後の、ガッツリ叱るは余計だと思うの。
なんか、ずっとずっと大きな視点を甲斐くんは持ってたんだな。ダメダメばっかりだとおもっていたけれど。
ヤキモチだったら嬉しかったんだけど。
「少し痛いぞ」
俺も結局、甘いな。
やっと素直になって、
しゅんとされると、ここらで許して良いかと思ってしまう。
数発か?
と考えながら下の方を叩く
「やっ。いっーーーたい」
「か、甲斐くん、ふ、ふゆこ、反省してる」
「して・・る・。お尻痛い。すっごく痛いのー」
いや。イタイ。甲斐くん、甲斐くん、
痛い。痛いよ
痛いと言われて、はい終わりと言う訳には行かない。わがままを聞いたことにはしたく無い。
痛いだろうね。
さっきより、強くお尻をペンしてるからな。
「ごめ・・・な・・さい」
「ごめんなさいー」
「甲斐くん、ふゆ、反省しました」
「ちゃんと自分でするし、約束守る!」
「ごめんなさい~~」
痛いよう。甲斐君、痛いのに。許してくれない。怖いよー。嫌われたくないよー。
やっと自分から言えたゴメンナサイ。
「反省したみたいだから、終わり」
ぐいっとパンツを戻してやる
「わーん。こわかったよ。甲斐くん、ごめんなさいーー」
思わず首にしがみつく
だって、だって
甲斐くんったら、イイオトコで、ふゆこは子供みたいな振る舞いだったってわかったら、
そしたら、
包容力ある甲斐くんに甘えたっていいよね?
ふゆこ痛いの我慢してすっごく頑張ったし。
「ふーちゃん。ヨシヨシ」
ひー。頭撫でてくれた。
「か、甲斐くん、ごめんなさい」
甲斐君のTシャツぎゅって握りしめて顔をうずめる。
「痛かったな。ちゃんと冷やしとこうな」
「もうちょっとこのまま・・が・いい・・・」
あーん。このままでいたかったのに、
甲斐くんは私をあっさりと下ろすと、もう一度パンツを下げて冷たいタオルを置いてくれた。
うん。冷やしてもらうのはお尻には確かに優しい。
その方がいいんだけど、だけど、だけど、お仕置きされたんだ―って思い返しちゃうから死にそうに恥ずかい!
「甲斐君、ふゆこ昨日の打ち上げ参加できなくって、すごく辛かった」
恥ずかしすぎて、恨み事をぶつける。
「それと、今日のお仕置きも、すごく・・・」
「嫌だったみたいだな」
あ。言いかけて、口がすべったと思ったから途中で止めたのに、意地悪。
「ち、違う、お仕置きは・・・」
「なに?」
「なくても、ふゆこ反省できるから」
ふーちゃん、天然だな。笑いそうになる。
恨めしさ満載で、お仕置きが嫌でたまらないのがまるわかりだけどな。
「そっか、そっか」
つい、可愛くなって頭を撫でてしまう。
「悪い事したらお尻ペンはやめるつもりないけどな」
「やー。打ち上げ行けないだけで、十分反省できる。布由子お仕置きいらない」
「ふーちゃん、これ以上我儘言うなら、膝の上で躾けし直す」
低い声で、ゆっくり言い聞かす。
・・・
「いい」
意地悪。プィってなる。
「なに?」
「いいです」
また、敬語なの!もう! アオレンジャーはこれだからやだ。
甲斐君のことちょっと素敵だと思ったけど、意地悪な鬼っ子だった。
角はやして、笑ってるオニ隊員。
でも、でも、それでも大好きなの。
悔しいーーーー。
甲斐君はいつだって、結局のところ私のヒーロー。
「ふーちゃんは目を離すと、とんでもない事仕出かしそうだからな。打ち上げ禁止って言ってもお仕置きの宣告無かったら潜入してきそうだ」
・・・
あ。そーいうことか。
確かに、今回はお仕置き宣言にびびって家でおとなしくしてたけど。
全ては、甲斐君が誰にでも優しくって、すっごくモテルからイケナイのに。甲斐君にその自覚があるのか、無いのか。
ふゆこのお尻はとっても、痛いし、脈があるのか無いのかまだ分からないよ。
甲斐君大好き。
どうやったらふゆこだけを大切にしてくれる関係になれるのかな。
~蓮の花~