oboegaki
誠司からのお仕置きは、たがまらなく嫌だ。
本当に嫌。
あんなのされたくない。
やだやだ。
嫌なの。
絶対にされたくない。
痛いし、恥かしい。
すぐゴメンなさいを言っても、『じゃあ、今回だけは特別な』といってお仕置きなしになる
なんてことには今までなったことがない。
すでに、お仕置の時の厳しさを思うと震えるレベル。
『自分がやったことでしょ?自分のしたことに対してのお仕置だからね』って言うけど、
うん。それはそうなんだけど、そんなの言われなくても分かってるし。反省してるの。もう十分しゅんとなってる。
だから、そこは、ちょっとだとしても、甘くしてくれてもいいのに。
お仕置される様なことしなければいいのは、百も承知だよ。
なのに、なんでこうなっちゃうのだろう。
「なんで叱られるのかわかってる?」
「はい」
これから待ち受けてることにビクビクしながら、
怖い
怖いよう。
顔見れない。
「わかってるのなら膝においで」
「あ。でもっ。反省してる」
「自分の体大切にしなかった悪い子。今すぐ膝に乗りなさい」
わかってる。自分が悪い。
自分のせいでこうなったってこと。
アレルギー出る時期はなるべくコーヒーとかチョコレートとか控えるようにと
医師に言われてるんだけど、我慢できなくて。
我慢しようと思ったら余計摂取したくなっちゃって、
結局、アレルギーの湿疹がで医者に行ってきた。
それを言わずに隠してて、一緒にチョコレートケーキ食べた後に、ちょっと手首がかゆくなって
さすってたら、「どうしたの?」って言われて、「うんちょっと痒かった」って。
その時はそれ以上何も言われなかったから、上手くごまかせたと思ったんだけど、
結局数日後に問い詰められて今ここ。
わかってる。
だけど、痛いのされたくない。
それに、それに、怖い。
すごく怒ってる。きっと。
「なな?膝に乗りなさい」
膝に乗りなさいと言われて、それを回避するなんてできっこない。
「『でも』とか、自分で来なかったりとか、だいぶ悪い子みたいだね?」
行かなきゃいけないと思ってても、どうしても足が一歩も動かない。
「自分で悪いと分かってないのかな」
ぐいっと肘をつかまれ、強制的に膝の上。
反抗じゃないよ。
「返事もなしか。痛くしないとわからないみたいだ」
「や。ちがっ」
慌てた私の言い訳は、バチンと痛い一打によって、
「違わないよ」
やだやだ。痛い
嫌すぎてお尻を手で隠す。
「なな?」
「ごめんなさい」
手を軽くトントンとされて、仕方なく手をどける。
パチンパチンとおしりを叩かれるのが、ただただ痛い。
「悪い子だ」
「下着下ろすぞ」
無常にもパンツがさげられ、
そして、また一打。
当然ながらの痛さ。
「いったいーー」
バシバシ叩かれる
痛いよ
や、そんなに叩かないで
やだ。痛い。
自分が悪いよ。そんなの、分かってる。
わかってるのに。
痛い!!!
もう。
本当に痛いんだから。
とてつもなく痛いのすることないのに。やだってば…もうやだ!!
どうしても食べたくなる時ってあるし、ストレス解消だってあるじゃん。
やだやだ。こんなの酷い。
「だから痛いって」
「誠司、厳しすぎるの〜」
「痛いの無理」
「まだ終わらないよ」
「終わり。もう終わり」
「やだやだ。痛いのヤダ」
「ななは、ちっとも反省してないからね。」
「してる。してるって言ったし」
「やれやれ、その態度じゃ当分膝から降りられないな」
「痛いからいけないんだもん。手を止めてくれたら反省できる」
パチーン パチーンとしっかりと何度も叩かれてそろそろ本気で無理。
「いい加減に反抗的な態度改めて素直にならないと、
「脅しじゃないからな」
「反抗してないしー!!」
「分かった」
「お尻冷やすから、一度降りて」
ふぇ。手が止まった。
でも、まだ終わりじゃない?
「誠司、終わり?」
不安になって聞いてみる。
「終わりとは言ってない」
「 さっきから反省してるっていってるのに」
ソファーに横になってると冷たいタオルをお尻に乗せてもらってほっとする。
ふぇー。痛かったーー。
「ごめんなさいを一度も聞いてないな」
やばい。
「口先だけの言葉で終われる訳ないよな」
!!!
「…ごめんなさい」
頭撫でられた。わしゃわしゃって。
でも何も言ってくれない。
「誠司?」
「ん?」
「なんか言って」
ふっ。ななの天然め。
「お仕置の続きするぞ」
「やっ。やだ。そうじゃなくて」
もちろんわかってるけどね。
今はお仕置中だからね。なな。
厳しくするよ。
「まだお尻痛いし、まだ無理」
「お尻がもっと痛くなるよ。お仕置きだからね」
「だからもういいのに」
ソファーに横に張り付いて、動きたくない。
「誰が悪くてお仕置きされてるの?」
「…」
「なな?」
「…」
もうやだー
「わかった。パドル取ってこようね」
「やだ。やだ。誠司、パドルはしないで。ごめんなさい」
コトンと机にパドルが置かれる音がした。
「嫌だ嫌だしか聞いてないね」
「ごめんなさい」
ソファーにこのまま張りついたままでいたい。
おしりのタオルがはぎ取られた。
「さ。膝においで」
「誠司ごめんなさい」
「膝に来なさい」
観念して、膝に乗る。
また、ビジビシ手で叩かれる。
痛いのはもとより、いつパドルを使われるのかと思うと
怖くて大人しくしてしまう。
「最初から反省の態度見せてたらここまで厳しくならないのに。
『まったく』ってちょっと情状酌量の余地ありの言葉じゃない?
もしかして、このまま大人しく我慢してたら…
「さ、パドルにするぞ」
おにーーー!
「は、反省してるのに?」
「手を退けなさい」
「なな?」
「はい」
まったく、今日はひどいな。
いつも以上に我儘だし、許されないってことを
永遠に繰り返して。
反抗的で手が付けられない。
「パドルはいくつにする?」
「少なく」
この状況で天然め。
吹き出しそうになる。数をいえ、数を。
「反省ゼロだからね。数決めようかと思ったがやめた」
「せ、誠司!!や、やだ。ごめんなさい。10回位なら我慢するか
「交渉はしないし、我慢してくれと頼んではいない。
「や、やーー」
鬼は容赦なく痛いパドルを使って痛いお仕置を繰り返す。
こんなに叩かれたら、お尻腫れるし、赤くなるし、
自分がわるいの分かってる。
ごめんなさいって素直に言わなきゃだし、お仕置すると言われて、
「分かってると思うけど、悪い子へのお仕置は無くならないし、
なに?心読んだかのようなタイミング。
「返事は?」
「はい」
「分かったみたいだからパドルは終わり」
起き上がろうとしたら、
ぐっと押えられた。
「まだお仕置は終わりじゃない」
「誠司ー〜」
「返事は?」
「はい」
しぶしぶだな。まったく
多目にみて、今日は指摘しないけど十分レッドカードものだぞ。
誠司は自分でペンがどんなに痛いか知らないからそんな平気で厳し
マジで痛いから!!
一旦痛みを認識した所に被せてどんどん同じところを叩かれると痛
ああ!痛いってば!
「誠司反省してます」
「誠司。お願い」
「隠そうとしてごめんなさい」
痛い。痛い。いたーい。
「よし、終わり」
ペチンと最後にされて膝から降ろされた。
ソファーにうつ伏せになってお尻を冷やしてもらって、
おしりは痛いけど、
「嫌なことでもあったか?」
「え?」
「あまりに反省しないから」
あ…
「友達に話したから、それは大丈夫になった」
「そっか」
「荒れるほどに、飲むなよ。酒は楽しく飲め」
「はーい」
って、あれ?お酒一緒に飲んだのもバレてる?
心配してくれだんだ。
優しい。
「誰かに話せるようになったのは偉いな」
あ。
なんで。そっか、そうだよね。
誠司は危なっかしい私を見てくれてるだった。
でも、
やっぱりお仕置はなくていい
「誠司は時々褒めてくれるから嬉しい」
「もっと褒めて」
「褒められるようなことしたらな」
「いい事も、悪いこともちゃんと話したらお仕置は増えないよ」
「それって、増えないだけで、お仕置はするって言ってる!」
「そうだよ?」
「じゃなくて、お仕置無くしてよ」
「なな?」
「なんでもない」
「なな?もう一度膝に乗ろうか」
「嫌。なんでもない。もうやだ。痛いのやだ。誠司しないで」
「ごめんなさいが言えなかったからダメ。ほらおいで」
無理
嫌
嫌すぎる
こんなの酷い
お尻手で隠して拒否アピール
「10数え終わるまでに来た方がいいよ」
「いち、にい、さん…」
やだ。まってまって。
心の準備が
「ろく、なな」
負けた。
のろのろ立ち上がり、膝の上に渋々乗る
「だいぶ甘くしたのがいけなかった」
「いや、十分痛いし」
「なんだ?文句か?」
「なんでもないです」
「痛くする」
でたよ。お仕置き中に反省してないと分かるや否や、絶対に見逃さずお仕置き追加。
「あ!いきなり痛いの無理」
「心構えが…」
「無理無理」
無理って言ってるのに…
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
「誠司、ごめんなさい」
「悪いことしたらどうするんだっけ?」
「誠司にちゃんと話す」
「話したあとはお仕置だから」
「せ、セットなの?」
いまさらだろ。天然(笑)
「セットだ」
「返事」
「はい」
「声が小さい」
「はい」
「よし」
あっ、今腰にまわした腕に 力いれたよね?やばい
やーーー。痛い。痛い
「誠司ごめんなさい。反抗しません」
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
「やれば出来るのに、まあ、
「もっと素直になる」
「そうあって欲しいね」
「厳しくなくても反省できる」
「大丈夫。様子見てもっと厳しくもできるから」
会話噛み合ってない…
「反省した」
「口ごたえしなかったもんな」
「よしよし」
手が止まったー。痛すぎて泣くレベル
「じゃあ、最後に50叩いて終わりにしよう」
耳疑う
ここは解放のタイミングでは???
「はい」
「声小さめなのは大目に見るか。
ぞっ
なんか、なんか、数どんどん増やすとかって、本当に怖い人。
ちょっと優しくされて、グラッとなって、ちょっと気が大きくなって、口答えしちゃったのは、
甘えたかっただけなのに。
普段だったら、笑って相手してくれるのに、お仕置きのときにやっちゃダメな奴だった。
ついつい、気がゆるんじゃったんだよ。
誠司がちゃんと私の事見てくれるって分かって、そのやさしさが嬉しくて。
甘えたいだけだったんだけどな。
お尻が痛い。痛すぎる。
「あー---ん。痛いよー-。ごめんなさい。ごめんなさい」
私の頭をなでて、「次からちゃんと頑張ろうな」って頭なでてくれたんだけど、
優しくされて、こくってうなづいちゃったんだけど、あれ?
「反省してる?」
「してます!」
「じゃあ、ちゃんと反省しなさい」
って、痛いの飛んできて、感情がゆらゆらした。
「ごめんなさい」
痛さのあまりすっかり素直になって、小声だけどちゃんとごめんなさいをした。
~蓮の花~