これからの人生について、行き詰って、環境変えたくって、突然タロットできる

友人にアドバイスをもらいに行った。

 

友人だったはずのその人は、

「じゃあ、俺が七海が成長するまで伴走者になってやるよ」

 

「お前が頑張るのなら、付き合う。俺厳しいけど」

 

半ば“強引”に言われた。

ちょっと引いたけど、勢いに「う、うん。ありがとう」と言ってしまった。

「頑張るんだよな?」

と言われ

「頑張るよ~~」と笑いながら返してしまった。
今考えると、なんで反射的に回答してしまったのか・・・と思う。

確かに変わりたいという気持ちもあって、
助けが欲しかったのはあったものの、つい言ってしまった事が悔まれる。


ななは、ずーーーっと、弱さを人に見せる事ができなくって、我慢ばかりしてきた。

 

実際、弱さを見せる事は恥ずかしい事だと思ってる。


見栄っ張りで、
そんな姿を見せる位なら、我慢して、自分の感情押し殺しては、

自分の中だけでぐるぐる悩んで、自分の立ち位置を見失って、
人の目気にし過ぎた末に限界になって苦しくなって行く悪循環のパターン。

 

ちっちゃなプライドなんだけど、その、弱さを見せない事が

唯一、自分を守る技として使っていた。

 

弱いと、素直に言えたら、素直に表す事が出来てたら、どんなに、可愛い女の子として生きられるのだろう。。。

人と交わるのも簡単なんだろうな。

とそんな事ができる友人をみて、嫉妬したり、羨ましかったりしつつも、
私には出来ない事だと一人で拗ねてた。
私には、自分のスタイルがあるからと意地を張って生きてきた。

 

分かってもらいたいと言う根底にある気持ちは、人にその事を見せなかったら、誰も分からないのにね。

 

分かって欲しいのに、自分の事が出せないのだから、たちが悪い。行動が支離滅裂。



誠司に相談に乗ってよって、真剣ではあったけど、お茶しながら軽く言ったのが運のつき。

なんとなく話しをする相手だったけど、

そんなに急接近する人だと思った事はなかったんだけどね。

 


週に一回。出来た事、出来なかった事。辛かった事、コンプレックスに思った事。

ちゃんと話をするって決まった。

 

「ええええーーー」

と当然非難の声をあげたけど、「変わりたいんでしょ?頑張るんでしょ?」と言われて

さらに、

 

「やるのは自由。やらないのも自由。でもって、俺も本人がやろうと思っていないのなら、伴走はできない」

 

とはっきり言われて、やる前から白旗あげるなんて出来ないから、つい「やる」って言ってしまった。

今考えると、私の負けず嫌いな所を刺激して来る手法だったのではないかと思う。

 

「泣くの覚悟して、おいで」

何故か外では無く、誠司の家に集合。なんか、ちょっと・・・。ねえ?
大丈夫かなって思いながら家に上がったら、

 

「元気だった?来るの怖く無かった?」と言われて
思わず「うん」と言ったら、目を見て「ホント?」って覗きこまれた。

 

この一撃に、動揺した。私、こんな風に人に対して何事も無いかのように

取り繕っちゃうのだと気づかされる刺さる言葉だった。

 

元気な訳ない。

 

泣くの覚悟して。と言われて、自分のコンプレックスを話さなきゃいけないのが分かって、

明るくふるまおうと思って家に行ったけど、内心怖くて、びびってた。

 

視線を思わず外すと、「まあ、いいけどね。良かったらそこに座って」と言われて、所在ない感じでソファーに座る。

 

「ここに来たら、敬語ね。それから、正直に話す事。これはこの間約束した通りだよ」

そうだった。

 

「返事は?」

 

「はい」

 

なんか、いつもと違うし、どうしたらいいのか、戸惑う。

 

「やるって言った事出来なかったら、痛いお仕置きが待ってるからね」

「え?」

 

「今のかる〜い感じで言ったそれって、どういう意味?」

 

「自分が、自分にしている事がどれくらい痛い事か、体に教えてあげる」

 

「心がどれほど悲鳴を上げてるか、いっそ泣いて感じたほうがいいんだよ」

 

「何を言ってるのか分からない」

 

「ここに来るの、本当は怖かったんじゃないの?」

  ドキッ

「自分から、弱み見せるの、辛いよな?」

 

やだ、其処は追求しないで。 

「返事は?」

 

「辛いの?辛くないの?」

涙目だった。『辛い』と認める事そのものが、辛かった。

 

「返事するまで、許さないよ」

「自分で言うことが、大事なんだ。これは、代わってあげられない。言ってごらん」

 

・・・

 

「仕方ないな。荒療治は最初からキツイかと、思ったんだけど。床に正座しなさい」

 

いや。

嫌な事ばかり言うなんて、酷い。

 

「なな!」


首を横に振る私に上の方から声がした。

ビクッ。大きな声ではないけれど、怖い声だった。

「床に正座しなさい」


恐る恐る正座するけれど、こんなみじめな事したくないのに。

涙が。あ。我慢できない。

 

黙ってティッシュくれる優しさがあるのなら、こんな事させないで。

「思ってる事を口に出さなかったら、わからないよ」

 

心の中を見透かされてる。

 

「自分から弱み見せるの辛い?」

 

まだ、それなの?

 

嫌。言えない。

 

「簡単な事だよ。どっちか答えてご覧」

 

「辛い」

 

「敬語でね」

 

「辛いです」

 

消え入りそうな声でやっと言う。

二度も言わせるなんて、本当に酷い。

私が出来ない事だって知ってるくせに、それでも言わせるなんて。

こんな事、ふつ―に考えたらどうって事無い事なのに、私にはとても苦しい。

 

「膝においで。今からお尻叩くから」

 ! 

 

「な、なんで」

 

「正直じゃなかったね。それに、随分てこずった。我慢しないで、自分の気持ち正直に言う約束じゃなかったっけ?」

 

「約束守れなかったら、膝の上で、泣く程お尻叩く事にする」

     …


「厳しいんだ。僕は」

「それでも続ける?」

 

「どうする?今日ならまだ引き返せる。自分が苦しくて、どうしても突破口を見つけたくって僕の所に来たのなら、ちょっと頑張ろうよ」

 

「でも、どうしても無理だったら、それは七海の決める事だから、引きとめたりはしない」

 

・・・

 

 

「や・りま・・・す」

 

「そう。じゃあ、膝の上で泣こうか」

 

「あ。いや。そういうのは、ちょっと」

 

「だーーめ」

 

誠司の方が、圧倒的に駆け引きはうわてだった。

私の行動は完全に想定されてる通りだったのではないかな。って思う位に動じない。

 

「痛いよ」

 

「やだ」

 

嫌だといったのに。そして、本当に痛くするらしいけれど、それはどれ位なの?

最初はパチン、パチンと始まった事に、ただ、ただ、びっくりしてしまった。

痛いけど我慢はできる。

でも、そのうち、怖くなってきた。

いつまで?これがどんどん痛くなってきたらどうなるの? 

どれ位この人は、叩くの?

 

痛がらないと。先が読めなくて怖くて、そう咄嗟に思った。

 

「痛い。痛い」

 

「まだ、序の口なんだけどな。パンツ下ろして、じゃあ、本格的に叩くか」

 

「やああああ」

 

「下着下ろすって言ったんだよ。手をどけなさい」

 

「なな!」

 

「言われた事出来ない度に、お仕置きは痛くなるよ」

「それとも、今から、さらに七海の弱い部分を言わせて、もう一度正座からやり直そうか?」

「それは、今の七海にとって恥ずかしくて、辛い事だろうね」

 

そう言われたら、仕方ない。

そっと手の力を緩める。

 

パチン。パチーンと力が強くなって行く。そうなるに連れて、体が思わず動いてしまう。

それすら、本当は悔しい。

けれど、我慢できない。

 

「我慢するのは、偉いな」

でも手は止まらない。

 

痛いと言っていいのかも分からず、必至で我慢する。

でも、こんな痛さ、今まで味わった事が無い。

我慢、我慢と思ってるのに、終わらないし、痛い事この上無い。


「痛い」

 

「うん。痛いだろうね」

 

「痛い。もう・・。もう終わりにして下さい」

 

「まだ、もう少し必要なんだろうね」

 

「ムリ。だって、とっても痛い」

 

「どれ位叩いたら、素直になれるのかな?」

「自分で言ってごらん」

 

「素直になるって、約束してご覧。君の言葉で、僕に伝えてご覧」

 

言えない。

途端に言えなくなるのは、なんだろう?

 

私の壁。

 

でも、お尻は相変わらず痛い。

痛いというか、私が特に痛いと反応するあたりへ重ねて叩いてきてる。本当にこの人って・・・。

 

「痛いです。痛いっ」

 

「もう、許して」

 

そんな言葉では、手は止まらない。言われた事をしなければ、膝からは降りられないのだろう。悔しい。 

「自分・・の、弱さに正直になります。お尻、痛い。痛いの。もう、嫌なの。これ以上無理。無理です」

     

嫌だと言う感情が抑えきれなくなって、思わず感情があふれだしてしまう。

   

「自分の弱さを認めようね。って今日はそれだけだったのにね。強情はるから」

     

「よし。じゃあ、パンツは下ろしたまま、その壁に向かって立ってなさい」

 

「え?」

 

「はい。ここに立ってる。手でお尻触るんじゃないよ」

 

みじめ。

 

「振りかえらない。壁見てなさい」

 

「でも」 

「なに?」

 

こんなの、嫌だ。みじめな気持ちになる。

 

・・・

 

「言わないと分からないよ」

      

「ま、言う気が無いのなら、そのまま、その姿勢のままだから」

本気でそうしそうで怖い。

「壁に向かって、こうして立ってるなんて、恥ずかしいです」

「みじめなんじゃないの?」

口にしたく無い言葉で変換してきた。直球。

 

「なな?」

 

「言葉にしなさい」

 

 

「みじめです」

 

う。涙がまたこぼれてきた。

 

「最初に聞いたよね?素直に表現すると決めたのに、隠そうとばかりするからこんなに恥ずかしい事になってるんだよ。わかる?」

「今このお尻出して、立たされてる事に比べたら、ここに来るの怖かったって正直に言うのなんて、何でも無い事じゃないのかな?」

 

「実際に怖くて痛い目に会う前に、自分の気持ちを教えてくれていたら、僕の対応も違っていたかもしれないね?」

 

「そうなの?」

 

「お仕置きはしたけどね。泣かないと、気持ちの頑固さは砕く事出来ないから」

 

「もういい?」

 

「敬語」

 

「もう、この姿勢は終わりにしていいですか?」

 

「駄目」

 

「あと10分、黙ってそうしていなさい」

 

なんだ、ケチ。けちーーー。はあ、お尻は痛いし、こうして壁に向かってるのって、なんだか

恥ずかしいし、誠司がなにしてるのか、気になるし、これで終わりだよね?とも思う。

 

 

 

「パンツあげて、戻っておいで。お尻冷やそう」

 

さっきのソファーにうつ伏せになると、そっと冷たいタオルを置いてくれた。
段々落ち着いていく。

あんなに嫌だったことで、自分の中で、怒りがこみ上げていたのも、泣いてすっきりしたのかも。

嫌な事ばかり。

 

自分が小さくなってしまったよう。


「痛かったね」

 

「すごく痛かった」

 

「辛い?」

 

「うん」

 

「どうする?やめる?」

 

ずるい。それを私に言わせるなんて。

 

「来週も来る?」

 

 

「頑張る」

 

「来るの?」

 

「来ます」

 

結局、きちんと答えないと許してくれない。その肯定するのが苦手だと、あたかも分かっているかのような

質問の仕方。

 

「お仕置き、しないで。痛くて・・・」

「痛くて、の後は?」

 

グッ。

 

「恥ずかしい」

 

「よくいえました」

 

「来週は、お仕置きされないように、じゃあ、頑張ろう」

 

「何が一週間の間に自分の中でこみ上げてきたか、メモつけておいて」

 

「いい?できる?」

 

「できます」

 

やりたくないけど・・・。